4月16日は、栄光の杜の開園記念日です。
1996年4月16日、桜が満開の美しい日——この地に「栄光の杜」が誕生しました。
法人設立は前年にさかのぼりますが、「栄光の杜」としては、同年4月1日より職員採用を開始し、準備を整えてまいりました。そしてこの日、第1号のご入居者様をお迎えし、施設としての歩みが始まりました。
あの頃、私はまだ大学生で、アルバイトとして栄光の杜に関わっていました。
「入所」という仕組みもよくわからない私でしたが、人が多く色々な出来事がおき毎日が新鮮でした。気づけば日に日にご入居者様が増え、あっという間に満床に。にぎやかで活気あふれる施設となっていきました。
あれから、29年が経ちました。
今は当時のご入居者様はいらっしゃいませんが、その方々と過ごした日々は、今も私の心の中に色濃く残っています。数えきれないほどの思い出が、私の原点になっています。
今年もまた、多くのご入居者様とこの日を迎えられたことを、本当にうれしく思います。
私自身も、あの頃に比べるとすっかり年を重ねましたが、それでも変わらず、明るく笑顔のあふれるこの「栄光の杜」が大好きです。
今朝は、初代の施設長と園庭を一緒に散歩しました。
施設の脇には小川が流れており、そこに向かう斜面は、春になると花で彩られます。
開設当初は、白いマーガレットや黄色い花が咲いていましたが、今年は紫のダイコンの花が一面に広がっていました。
「花の色は変わったけれど、本当にいい場所に栄光の杜はありますね」
そんな言葉を交わしながら、29年前の風景に思いを馳せました。
少し長くなってしまいましたが、これからも職員一同、地域に根ざし、ご入居者様に安心と笑顔を届けられるよう、誠心誠意取り組んでまいります。
今後とも、変わらぬご指導・ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
栄光の杜 施設長 三鴨香奈